変な職場
僕の職場は凄い。何がって聞かれると一言で言いにくいけど、とにかく変わっている。社員寮に入っているので集団生活なんだけど、時々おかしな事が起きる。それが部屋の点検なんだ。数か月から年に一度くらい、部屋の点検を受ける。偉い人が見てくれるので片づけたりするんだけど、要求がすごい。「生活感を無くすように」ってたまに言われる。いやいや、住んでっかんね?俺たち。
生活感の無い部屋
まぁ、そんな訳で生活感を消さんといかんのでお片づけをする。しかし毎度毎度、本気かよって思いながらひたすら荷物を私物庫やらに隠しに行く。そして床ももちろんピカピカにして誰も住んで居ないかの如く演出する。誰が得してるんだろう。生活感無いのがいいのかな・・・
点検者来訪
そして奴らが来る。偉い人じゃない。その偉い人が来る前の少し偉い人がやってくる。本当に大丈夫かどうかの点検前の点検らしい。そしてその前にも、僕らの上司による点検が既に終えている。何回やるねん。上司と偉い人はまだいい。その間のちょい偉い みたいな人がややこしいんだ。まず何か偉そう。開口一番、「臭い」とかいう。おっさんが住んでるからさ、気を遣うのよ。匂いには。洗濯はしっかり柔軟剤使うし、部屋置きのセンサースプレーとかあるからさ。それが臭いらしい。しばくぞ。
プライバシーって何だっけ
そのあとは好きにうろうろして冷蔵庫とか凄い開ける。何回も開けたりして何か探してるらしい。賞味期限切れの食品やお酒が無いか見てるらしい。見つかると、鬼の首を取ったように怒られる。ここは刑務所か(笑) まぁ良いけど。ちゃんと対策してるからね。あんたんちにもあるでしょうよ、ええじゃないですか。しかしちょい偉い人だからね、仕方ない。絡まれずに嵐の過ぎ去るのを待つ。
点検者(本物)来訪
しばらくして、本物の偉い人が来る。だいたいすぐ出てく。「きれいにしてるね、住んでるの?」とか聞かれる。住んでますよ。 そして偉い人の来訪はアッサリと終わる。多分、こういうの企画するのって、偉い人じゃないんだろうね。全然興味無さそう、というか全然見ないからね。誰だよ、生活感消させる奴は。マジで謎イベント。
点検後
無事に点検が終わる。まずみんなのするのは荷物の搬入と復旧だ。元の使いやすい状態へと復旧させ、みるみるうちに生活感で満たされていく。んだけど、マジで一体何の点検だったんだろうといつも思う。生活感を消す→生活感を取り戻すの繰り返しだからね。マジで誰が得してるんだろう。10年以上居るけど気になる。きっとこの会社は50年後もこうなんだろうなぁ・・・凄いと思う。僕がもし万が一この会社で偉くなったとしたら、よくわからん点検とかはしたくないな。マジで。この職場好きだけど、こういう点については心からおすすめ出来ないところだなぁ。以上
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